佐賀・北山の山あいに工房を構える「北山窯」が、
本年で開窯四十周年の節目を迎えました。
それを記念して、熊本市の鶴屋百貨店本館8階・美術ギャラリーにて
「陶匠が遺したレガシー 北山窯 小川哲男・洋一展」 が開催されました。


■ 親子で紡ぐ四十年の歩み

初代・小川哲男は、天草にて作陶をはじめ、
熊本市島崎の地を経て、のちに佐賀・北山へと窯を築きました。
北山の自然に包まれた工房で、父が追い求めたのは、
土の声を聴き、炎の流れにまかせる“用の美”の世界。

その志を受け継ぐのが、二代目・小川洋一
今回の展示では、父の遺した近作と、洋一氏自身の新作が
同じ空間で静かに呼応するように並び、
親子二代にわたる北山窯の歩みが浮かび上がりました。


■ 展示の見どころ

会場には、茶碗、皿、花入れなど、
日常の中にそっと寄り添う器が並び、
どの作品にも共通するのは、
「土と炎が生み出す自然の表情を大切にする姿勢」です。

炎の偶然が描く釉薬の揺らぎ、
手の跡が残るやわらかな造形。
そこには、父から子へと受け継がれた“手の記憶”が息づいています。


■ 作家のことば

「天草にて作陶を始めた父・哲男は、熊本市の島崎に移り、
のちに佐賀の地に『北山窯』を築きました。
その歩みに思いを馳せつつ、私自身の現在地を見つめ直す機会として
本展を企画いたしました。」
― 小川洋一


■ 展示情報(終了)

  • 会期:9月17日(水)〜23日(火・祝)
  • 会場:鶴屋百貨店 本館8階 美術ギャラリー(熊本市中央区手取本町6-1)
  • 主催:MCC事務局(鶴屋百貨店販売促進部内)
  • お問い合わせ:096-327-3664(担当:福田・有働)

■ 北山窯からのメッセージ

四十年という時間の中で、
変わらぬのは「自然とともに生きる」こと。
北山の静かな環境の中で、
これからも土の声に耳を傾けながら、
日々の暮らしを温める器をつくり続けていきます。

投稿者プロフィール

北山窯

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